801系 可部・今福線


2015年、可部線の105系と可部・今福線のキハ58・28を置き換える目的で製造された通勤型直流蓄電池駆動電車である。
広島地区では新型ATS導入に伴い、227系への統一を進めていた。しかし、広島の住宅街を走る可部線では以前から4扉のロングシート車が使用されており、これらを3扉・クロスシート車で置き換えるとラッシュ時の輸送力が不足することが予想されたことから、可部線の105系に関しては4扉・ロングシート車で置き換えることにした。その一方で、可部以北の非電化区間においては国鉄時代の気動車を使用しており、特にキハ58・28に関しては老朽化が進んでいたことから早期の置き換えが必要とされていた。そこで、これらの置き換えを電化区間・非電化区間共に走行できる蓄電池車で行うこととし、運用の共通化を図ることにした。
車体は227系をベースとしながら、4扉となっているため、扉間隔は321系と共通となっている。207系・321系では一枚窓となっていたが、車体強度を上げる為、扉間の窓を2枚とし、中心に柱を入れた。前面も高運転台となり、従来の通勤型車両とは印象が変わっている。車内はオールロングシートであり、207系体質改善車をベースとしている。227系ではLCDは省略されていたが、801系では321系と同じく枕木方向にLCDを配置した。性能面では、電化区間においてはパンタグラフを上げて蓄電池に充電しながら走行し、非電化区間ではパンタグラフを下げて蓄電池で走行する。JP西日本では初となる架線集電式蓄電池駆動電車であるが、形式に関してはこれまでの電車と同じく「クモハ801」「クモハ800」とされた。800番台は國鐵の付番ルールでは交流電車となるが、2005年以降JP西日本が制定した付番ルールでは直流電車としている為、当系列から800番台を使用することにした。
2015年10月、227系と共に山陽本線広島ー横川、可部線横川ー可部で運用を開始した。2016年3月には105系を全て置き換え、更に蓄電池車の性能を活かし、非電化区間の三段峡までの運用も誕生した。
2017年現在、山陽本線広島ー横川、可部線横川ー三段峡で運行されている。2017年3月には今福線や芸備線にも投入し、可部線気動車列車を全て置き換える予定である。