103系 和田岬線

●諸元
形式 モハ103・モハ102・クハ103
編成 6両編成
本数 1本
営業最高速度 100km/h
設計最高速度 110km/h
起動加速度 2.0km/h/s
減速度 3.5km/h/s(常用最大)
          5.0km/h/s(非常)
最大寸法 長さ 19500mm
             幅 2832mm
             高さ 4140mm
車体材質 普通鋼
主電動機 直流直巻電動機MT55(110kW)
駆動装置 中空軸平行カルダン
制御装置 抵抗制御 直並列組み合わせ
             弱め界磁制御
台車 コイルばね台車
制動装置 発電ブレーキ 電磁直通ブレーキ
保安装置 ATS-Sw・ATS-P
●配置区所
網干総合車両所明石品質管理センター
●運用範囲 
和田岬線(兵庫ー和田岬)

2001年7月、和田岬線電化により、6両編成1本が導入された。
和田岬線は元々非電化であり、キハ35系300番台を使用していた。和田岬線に関しては朝夕ラッシュ時しか運行しておらず、事実上通勤客専用となっていたことや兵庫・和田岬の2駅のみであることから非冷房でも支障は無く、電化するメリットも無かったことからこのままキハ35系を継続して使用する計画であった。一方で、1995年に起きた阪神淡路大震災の影響により、復興に伴う再開発事業を行うことになった。そこで、この再開発の敷地を神戸港貨物駅に提供し、貨物駅を鷹取に移転、鷹取の工場を網干に移転することにした。しかし、ここで問題になったのが和田岬線である。和田岬線の車両は鷹取工場に所属しており、そこで車両の検査や整備、給油などを行っていた。だが、鷹取工場が無くなると、気動車設備が近隣に無くなってしまい、気動車での運行が厳しくなるということになった。更に、地下鉄の新路線を開業も控えてたことからサービスレベルの向上(冷房化・本数増加など)も必要不可欠となった。そこで、電化した方がサービスレベル向上もでき、整備も明石で出来ることから急遽電化することになった。そこで、電車が必要になり、ここで投入されたのが103系である。
この103系は、大阪環状線で使用していた森ノ宮区の103系からT車2両を脱車した6両編成とした。塗装は、隣接路線である神戸線を走る201系と同じ青22号となった。又、この103系は日中は職員の訓練にも使用することから、指導者が乗る助手席側にもワイパーが付いてるなど、訓練車としての機能も付いている。
2001年7月から運行を開始。これまでのキハ35系では平日が6両編成、休日が2両編成で運行していたが、103系は6両固定編成となる為休日も6両編成で運行している。又、この和田岬線用の103系は1本のみである為、検査などの際には201系7両編成からサハ201を脱車した6両編成か207系3両編成を2本併結した6両編成で運行される。尚、205系や321系の和田岬線入線実績は無い。
2016年には検査時にデジタル無線が設置された。
2017年、新たに日根野区から6両編成1本が明石区に転属した。これは、これまでのR1編成が製造後40年以上経過したことから、まだ車齢の比較的若い103系で置き換える目的で転属したもの。転属した編成にHK607編成が選ばれたのは、乗務員室背面の窓が原型の3つあるタイプであり、訓練用に向いていたことからである。しかし、この編成は予想以上に老朽化が深刻であり、R1編成の方が状態が良好であった為、和田岬線運用には一度も入らず廃車された。
2018年現在、網干総合車両所明石品質管理センターに6両編成1本が在籍しており、R1編成は和田岬線で運行している。