キハ35系 武庫川線

●形式 キハ35・キクハ35
●在籍数 8両
●最高速度 95km/h
●最大寸法 車体長20000mm
                幅2929mm
                高さ3945mm
●車体材質 普通鋼
●機関 DMH17H(180Ps/1500rpm)
●駆動装置 液体式
●台車 コイルばね台車
●制動方式 自動空気ブレーキ
●所属 
網干総合車両所鷹取支所
●運用範囲
東海道本線(甲子園口ー西ノ宮)
武庫川線(甲子園口ー武庫川)

2003年、武庫川線に残っていたキハ30を置き換える目的でキハ35形300番台が和田岬線から転入した。
当時、武庫川線にはキハ30が使用されており、2両から4両で使用されていた。というのも、國鐵時代はキハ36が使用されていたが、國鐵末期に両運転台で使いやすいキハ30や便所付きのキハ35に置き換えられ、その後も他区所のキハ30が転入するなどで1995年には両運転台のキハ30に統一された。しかし、21世紀に入ると武庫川線は利用客が増え基本的に2両以上で走るようになり、ラッシュ時に至っては4両でも足らないぐらいになっていた。これはJP線と阪神線を結んでいたのが大きく、更に将来的には阪神の難波延伸による利用客増も期待されていた為、両運転台がかえって使いにくくなっていた。更に、不要な運転台がでにる為にメンテナンスにも手間がかかり、現場からも置き換えの要請がでていた。そこで、これらの車両を片運転台の車両に置き換え、多客に備えることにした。そこで、和田岬線の電化により余剰となったキハ35系300番台を武庫川線に転属した。
和田岬線は2001年7月に電化しキハ35が撤退し、その後、処遇が未定であった為網干総合車両所で保留車として留置されていた。しかし、武庫川線の車両置き換えに使用することになった為、2002年12月にこのキハ35形・キクハ35形全8両に対して武庫川線向けの改造が施工された。主な改造内容は冷房改造である。冷房装置はキハ40系やキハ52系などで実績のあるAU34型を採用した。浜側のドアに関しては基本的に山側しか使わないことにした為、浜側はそのまま1枚扉とされた。この為、武庫川線の気動車列車については、武庫大橋駅では2番のりばしか使わない。この他、座席が撤去されていた旧便所の部分は車椅子スペースとして整備された。車内の化粧板や座席などは特に変化は無く種車のままである。塗装も種車と同じ淡い水色に茶帯の和田岬線カラーのままとされた。キクハ35形に関しても、下回りに関してはそのままとされた。所属は武庫川線車両は姫路機関区所属としていたが、300番台転属時に網干総合車両所鷹取支所に変更している。これは、西宮には旧アサヒビール専用貨物線付近に気動車点検場を設けていたが、あくまで電留線扱いである為、車両の配置は無く、これまでは兵庫県南部エリアの気動車を一括で管理していた姫路機関区所属となっていたが、これを鷹取支所所属にすることで網干総合車両所で一括管理することにした為である。
2003年3月のダイヤ改正から営業運転を開始し、キハ30を置き換えた。300台8両だけでは足らないので、廃車予定であった東条区のキハ35形0番台12両のうち、6両転属し、計14両で運用した。この6両は非冷房のままとされた。ちなみに0番台は首都圏色となった。
2006年10月、武庫川線が電化された。これは、武庫川線のラッシュ時の利用客が大幅に増えることが見込まれ、長編成の電車を運転する必要がでてきたこと、非冷房の0番台の置き換えが迫っていたことから実施されたことである。この電化により東海道・山陽本線の201系・205系・207系が使用されることになったが、これらの車両は基本的に7両固定編成である為、柔軟な運用が出来ないことから2両単位で運用できるキハ35系が残る事になり、キハ35系のうち300台は電化後も武庫川線で運行することになった。0番台に関してはこれらの電車系列に置き換えられ廃車となり、残るキハ35系の部品取りとなった。
2017年現在、網干総合車両所鷹取支所に300番台の2両編成4本が在籍しており、武庫川線西ノ宮ー武庫川で運行している。