221系 琵琶湖・京都・神戸線

●諸元
形式 クモハ221・モハ221・モハ220・
       クハ221・サハ221・サハ220
編成 8両編成・6両編成・4両編成
営業最高速度 120km/h
設計最高速度 120km/h
起動加速度 2.1km/h/s
減速度 3.5km/h/s(常用最大)
          4.2km/h/s(非常)
最大寸法 長さ 20100mm
             幅 2956mm
             高さ 4140mm
車体材質 普通鋼
主電動機 直流直巻電動機
駆動装置 中空軸平行カルダン
制御装置 界磁添加励磁制御
台車 ボルスタレス台車
制動装置 回生ブレーキ併用電気指令式
保安装置 ATS-Sw・ATS-P
●配置区所
網干総合車両所
●運用範囲 
東海道本線(米原ー神戸)
山陽本線(神戸ー上郡)
北陸本線(長浜ー米原)
赤穂線(相生ー播州赤穂)
湖西線(山科ー永原)
草津線(草津ー柘植)
播但線(姫路ー寺前)

1989年、東海道・山陽本線の新快速用117系・快速用113系の置き換えとして投入された。
國鐵分割民営化後、JP各社は特急型車両を相次いで登場させていたが、JP西日本は新生JPをアピールする為、私鉄との競合が激しかった東海道・山陽本線と関西本線に投入した。
車体は20m・3扉であるが、113系・115系と比較して両端の側扉が端に寄っている。車体材質は普通鋼とされた。これは、221系が大量増備が見込まれており、211系などのステンレス車体より普通鋼の方が安価であった為である。前面は非常用貫通扉を中央に設けた流線型であり、貫通扉上部に種別表示器、その左側に運転番号表示器が設置されている。下部には角型のライトが設置されている。側面は一段下降窓がずらりと並ぶ外観となっている。この窓は縦1mと従来車に比べて拡大されており、連続窓風となっている。屋根にはセミ集中型クーラーが2基搭載されている。車内は117系と同じくオール転換クロスシートであり、妻面にLED表示器が設置されている。床下機器は、221ユニットと220ユニットで異なり、221ユニットは205系をベースとしたMM'ユニットとなっており、主電動機はWMT61Sを搭載する。220ユニットは213系ベースの1M車であり、主電動機はWMT64Sを搭載する。これらを組み合わせることでMT比1:1にしている。
1989年、網干電車区に6両編成12本、4両編成7本が配置された。編成記号は6両編成がM、4両編成がEとされた。
4両編成が4+4両の2本併結で快速運用に入り、6両編成は新快速の運用に入った。
1990年になると、6両編成30本、モハ220+サハ220が14両の計194両が配備され、モハ220+サハ220は4両編成の増結として組み込まれた。この増備により、同年のダイヤ改正では日中の新快速が221系に統一されると共に、最高速度120km/h化が行われた。この時期は4両編成が消滅し、6両編成49本が在籍するという状態になった。
1991年には6両編成11本が投入され、同年11月に組み替えにより4両編成と8両編成が出現した。編成記号は8両がA、6両編成がB、4両編成がCである。これは現在でも変わっていない。
1992年には4両編成9本を投入し、同年3月のダイヤ改正で朝ラッシュ時以外の新快速を221系に統一した。
この時点で221系の新製投入は終わり、8両編成18本、6両編成24本、4両編成27本の計396両が網干電車区に所属となった。
この間に湖西線・草津線進出や北陸本線長浜電化などで221系の運用範囲は広がって行った。
しかし、1990年代中盤からは後継系列の223系・225系の投入や休車の113系の復帰などで他区所に転属し、数を減らしていくことになる。
1997年、223系1000番台の投入で6両編成2本と4両編成3本が奈良区に転属し、関西本線・和歌山線の快速増発に使用された。これにより、大和路線の快速は日中も和歌山線高田まで乗り入れるようになった。
1997年には東海道・山陽本線の日中の快速を221系に統一した。
1999年、223系2000番台の投入により、221系8両編成が福知山線でも運用を開始。
2000年、223系2000番台の投入により、日中の新快速から221系が撤退した。又、221系の4・6両編成が福知山線で運用開始。更に、8両編成2本、6両編成2本、4両編成2本を奈良区に転属。阪和線の快速で運用を開始し、日根野区の113系を置き換えた。
2001年、余剰気味であった網干区の113系を活用する為、同区の113系の運用を増やすことになった。その影響で、221系の6両編成3本、4両編成3本を奈良区に転属。奈良線で運行を開始し、同線の117系を置き換えた。
2004年、播但線で営業運転を開始。
2004年10月、東海管内の大垣まで乗り入れ開始。これに伴い、113系の大垣運用のうち1運用を221系に置き換えた。更に、福知山線113系を置き換える為、221系の福知山線運用を増やした。これにより、福知山線から113系800番台の運行は終了した。尚、221系の東海道・山陽本線の運用が減ったことから、その分は網干区の113系を日中運用に復帰させることで補った。
2007年、奈良区の車両配置に余裕を持たせる為、6両編成1本と4両編成1本が奈良区に転属した。不足分は223系の新製投入で補った。
2008年3月、山陰本線・湖西線・草津線の113系の置き換えとして、網干区から4両編成6本が京都区に転属した。不足分は岡山区・広島区・下関区に貸し出していた網干区113系4両編成を配置区に戻すことで置き換えている。
2008年7月、福知山線で宮原区の223系が運転を開始し、網干区221系の4連運用を置き換えた。これにより網干区から221系4両編成13本が京都区に転属した。
2010年3月、網干区から6両編成2本が奈良区に転属。この不足分は宮原区117系を神戸線ラッシュ時新快速に投入→223系2運用分を快速に転用することで補った。
2010年12月、225系の投入に伴い221系8両編成2本が奈良区に転属。奈良区初の8両固定編成となった。
2011年3月、網干区に225系の追加投入の影響で、網干区から8両編成4本が奈良区に転属。組み替えにより奈良区から2両編成が消滅した。
2012年3月、網干区の223系・225系の一部を宮原区に転属。これにより福知山線の113系・221系の運行が終了した。
2016年3月、東海管内の大垣に乗り入れる運用が113系化された為、221系による大垣乗り入れ運用が消滅した。
2016年10月、225系2次車の投入により、網干区の221系8両編成2本、4両編成2本が奈良区に転属。同区の103系を置き換えた。
2018年10月、221系4両編成2本が網干区に転属した。これは、新快速Aシート導入に伴うもので、網干区の4両編成が不足することから転属したもの。
2018年現在、8両編成5本、6両編成14本、4両編成1本が網干総合車両所に所属しており、東海道本線米原ー神戸、山陽本線神戸ー上郡、北陸本線長浜ー米原、赤穂線相生ー播州赤穂、播但線姫路ー寺前で運行している。